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RustとDockerでWEBサーバーを立ててみた

2021/09/12 2021/09/13 RustとDockerでWEBサーバーを立ててみた

RustとDockerでWEBサーバーを立ててみた

こんにちは。のんです。

今回は前回からやっている

の続編になります。

Rustを使うにしても、結局私はWEB屋なので組み込みとかにはあまり使わずWEBアプリの開発に利用するでしょう。

ということで、WEBアプリとして実行できる開発環境の構築をしつつ、WEBアプリとして基礎的な動作をするところまで進めたいと思います。

勉強用リポジトリ

バージョンの管理とか面倒。Dockerを使いたい。

こちらは前回触れていなかった内容です。

公式の推奨はRustupを利用することです。

しかし、正直複数人でプロダクトを管理するときにバージョン管理とか面倒。絶対Node.jsとかと同じ道を歩みそう。

ということでDockerを利用しています。

copied.app:
  container_name: app
  ports:
    - 8080:8080
  build:
    context: ./
    dockerfile: Dockerfile
  volumes:
    - ./app:/app:cache
    - rust-target:/app/target
    - cargo-cache:/usr/local/cargo/registry
  working_dir: /app
  depends_on:
    - mysql
  command: /bin/sh -c "cargo watch -x run"

WEBアプリとしてポートを開放するときには8080番ポートを利用するようにしています。80番はよく使うし、他のアプリとも競合しそう。セキュリティ的にどうなんだというところも。

copied.ports:
  - 8080:8080

と記載することで、http://localhost:8080 でアクセスすると出てくるようにします。

copied.volumes:
  - ./app:/app:cache
  - rust-target:/app/target
  - cargo-cache:/usr/local/cargo/registry

rust-target:/app/targettarget内のものをボリュームに保存できるようにします。target内にはコンパイルした成果物が保存されます。

cargo-cache:/usr/local/cargo/registrycargoコマンドのキャッシュを保存しておきます。一応cargo run時に時間がかからないようにするために追加していますが、あまり...効果は無さそう。この辺は後で勉強し直しましょう。

copied.command: /bin/sh -c "cargo watch -x run"

これはホットリロードのためにしています。詳細は後で。

actix-webを利用してWEBアプリとして起動する

Cargo.toml

copied.[package]
name = "sample"
version = "0.1.0"
edition = "2018"

# See more keys and their definitions at https://doc.rust-lang.org/cargo/reference/manifest.html

[dependencies]
actix-web = "3.3.2"

[[bin]]
name = "sample"
path = "main.rs"

に変更。
変更箇所は以下。

copied.[dependencies]
actix-web = "3.3.2"

actix-webのライブラリをインストールするようにしています。今の所、このファイルの設定はPHPでいうcomposerという認識。多分合っているでしょう。

この状態でcargo runすると、ライブラリをインストールしてコンパイルしてくれます。

肝心のソースコードはこちら

copied.use actix_web::{get, App, HttpResponse, HttpServer, Responder};

#[get("/")]
async fn index() -> impl Responder {
    HttpResponse::Ok().body("Hello world!")
}

#[actix_web::main]
async fn main() -> std::io::Result<()> {
    HttpServer::new(|| {
        App::new()
            .service(index)
    })
    .bind("app:8080")?
    .run()
    .await
}

ほとんどはactix-webのサンプルの通り。

一点、他と違うのはこちら。

copied..bind("app:8080")?

127.0.0.1:8080としてはいけません。

頭がRustでいっぱいになっていて忘れがちです。私はここで1時間ハマりました。
ここではDockerを利用しているので、コンテナ間で共有されている仮想ホスト名である、コンテナ名を指定します。

ソースコードが書き終えたらコンテナを起動します。

copied.docker compose run --rm app cargo run

このとき、コンパイルのためのモジュールが足りないとエラーが発生する場合があります。

copied.FROM rust:1.53.0-alpine3.13

RUN apk update
RUN apk add alpine-sdk

COPY ./app /app

alpine-sdkが足りないので、Dockerfileに追記しておきます。

copied.RUN apk update
RUN apk add alpine-sdk

ここで気づいたのですが、WEBサーバーがありません。
調べてみると、どうやらactix-webがその辺もしてくれているようです。もちろんnginxを前に立ててプロキシ機能を利用すれば、Appサーバーのように振る舞うこともできます。

ホットリロードに対応する

ソースコードを変更するたびにコンテナを起動し直すのは面倒ですし、時間がかかります。
そこで、ReactやVueのようにホットリロードできるようにします。npm run watchですね。

このあたりの機能も用意されています。
今回利用するのはcargo-watchです。

Dockerfile

copied.FROM rust:1.53.0-alpine3.13

RUN apk update
RUN apk add alpine-sdk
RUN cargo install cargo-watch

COPY ./app /app
copied.RUN cargo install cargo-watch

を追記します。

copied.docker compose run --rm app cargo run

を毎回打つのが面倒くさいです。

copied.docker compose up -d

で全てを終わらせたいので、

docker-compose.ymlに下記を追記します。

copied.command: /bin/sh -c "cargo watch -x run"
copied.cargo watch -x run

でホットリロードできるようになります。この辺のコマンドは公式ページを見て変更しても良いかもしれません。

最後に

今回はRustの勉強の続きを記事にしてみました。

このブログはレスポンス遅いですし、処理も昔のコードのまま。
現在はPHPなのですぐに書き直してもいいのですが、せっかくなので高速と言われているRustで書き直そうかなと思っています。

フロントはNuxtかReactですかね。NextはReactの本格的な勉強をしてからにしたいので、候補外。

それかWebAssemblyでもいいかもと思っていますが、これだといつになるやら...という感じなので、、多分Nuxtかなと思います。

次回はHttpRequestやResponseを捌く箇所を勉強したいです。
また記事にしたいと思います。

その時はよしなに。

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