売上分析機能の仕様を考えていたときにふと見かけた単語
こんにちは。Nonです。
今回は技術というより、業界のお話になってしまうかもしれません。
プロフィールにあるように僕は株式会社スマレジに所属するエンジニアです。
現在、僕が関わっている案件の中で売上を分析する機能に関わる仕様を考えています。(このブログやその内容は、組織を代表する意見・主張ではありません。)
とはいえ、僕はIT業界以外でガッツリわかる他業界のことといえば医薬業界のことのみで、この業界のような金勘定系の分析はあまり詳しくなかったのです。
とりあえず、Google先生に売上分析とは何かを教えてもらっている中で、個人的に気になるワードがあったので調べてみました。
BIツールっていう単語
BI(ビジネスインテリジェンス)ツールというらしいです。
引用:https://data.wingarc.com/what-is-bitool-6123
企業に蓄積された大量のデータを集めて分析し、迅速な意思決定を助けるのためのツールです。
経営管理や売上のシミュレーションなどに活用できるもので、近年BIツールを利用する企業が増加しています。
だそうです。
この単語の意味することを知ってちょっと考え方を変えて見ました。
今までは
売上分析という機能を作る
という考え方で進めようとしてきましたが、
BIツールを作る
という考え方にシフトしたほうが良さそうだったからです。
現に、売上分析機能を作る目的は売上のシミュレーションなどに活用していただき、経営判断を支援することだからです。
これはBIツールの考え方と同じで、僕はBIツールに限りなく近いものを作っているんだな。と考えたからです。
では、
- 一般的なBIツール
- BIツールを作るためにはどうしたら良いのか?
- BIツールに搭載すべき機能は?
について纏めて行きたいと思います。
一般的なBIツール
ダッシュボード
BIツールですので、この機能は必須です。
ダッシュボードとは、その名の通り、車のなどの速度計や油圧計など、操作に必要なものを「わかりやすくグループで纏め、見える化したもの」を指します。
本部機能で言えば、
- 今月の売上推移
- 今月の会員推移
- 今月の在庫推移
などが閲覧することができれば良さそうですね。
しかしこのダッシュボードを一番最初に目に入れることになりそうなので、他社商品とは一味違ったものを実装したいものです。
レポーティング
この機能を見たときに「確かに」と思いました。
売上分析機能を作ることばかりに集中してしまって、ドキュメント化できるようにしたり、資料の様にまとめる機能のことをすっかりと忘れていたからです。
要は、売上分析した結果や、貯めたデータの見える化機能です。
関連・類似する機能として、
- ダッシュボード
- PDF等出力機能
があります。
紙にする機能はやはり必須でしょう。
しかしそのためにPDF機能を搭載するのは開発・メンテコストが高くなりそうです。
print用のCSSでなんとか対応したいところですね。
イメージとしてはダッシュボードをWEBページとして表示し、それをそのまま印刷できるようにすることでしょうか。
近年ではGoogle Analyticsも普及してきていますのでUI/UXはそのツールに近くすれば、良いかもしれません。
分析機能
一言で分析機能といっても色々な分析手法があります。
こちらのサイトがとてもわかりやすく纏めてくださっているので、参考になりました。
https://www.albert2005.co.jp/knowledge/marketing/customer_product_analysis/abc_association
- ABC分析などの数学的分析手法
- アソシエーション分析などの連関分析手法
- データマイニング
これらを搭載したBIツールであれば、かなり有用なソフトになるのでは無いでしょうか。
また、これらを踏まえた上で、これからの分析に外せない注目機能があります。
AI分析
これですね。
回帰分析などを含む統計的な数学分析を行うことで、未来を予測しようという機能があります。
今までは、数学的な公式などを単純当てはめているだけの機能や、自作して頑張っている機能などを見たことはありますが、一般的なアプリで未来を予測するアプリといえば天気予報しか見たことがありません。
しかし、現在は違います。機械学習用ライブラリが簡単に手に入る時代です。
しかもそのライブラリは数学に詳しい方々が、すでにある程度のチューニングを終了させているものなので、自作するより制度が高いまであります。
(これを聞くと自動車のMTとATをイメージしてしまいますね。)
システム的にも運用が止む夜間に前日までのデータを解析し、実際に使用される昼にそのデータを返すロジックにしておけば、サーバー負荷的にも問題ないように思えます。
そもそも、解析用サーバーを一台用意しても良いかもしれません。
解析ソフトとしては、Facebook製のprofetが大変使いやすいと、聞きます。
しかも、よくある解析手法である時系列解析が得意だそうです。(売上分析にピッタリではないでしょうか?)
ほんの少しの懸念点
それはチューニングです。
ものを売るときに年末セールや、休業などを挟んでしまうと、解析データの取得方法を変更したり、学習方法のパラメータを変更する必要があります。(年末休業のせいで、2月の売上予想が下方修正されることになっては困りますしね。)
自社の売上解析をする場合はパラメータを自由に設定したり、データのマイニング方法を変えたりすることができますが、これを提供する側になると、パラメータ設定はユーザーにしていただく他ありません。
しかし、普段の業務などで忙しく、その道の専門家ではない方々に、そのあたりの設定をうまく扱えるのでしょうか?
そのパラメータ設定などを補助するツールをこちらで作成出来るかどうかが、少し大変そうです。
まとめ
- 本部機能には売上分析機能を強化というよりも、BIツールの側面を強く反映すれば良いのではないか?
- AIや統計で未来予測をすることができれば、みんな見てくれるのでは?
- 会議用にドキュメント作成も充実できたらいいよね
最後に
いかがでしたでしょうか?
これは僕の意見ですので、商品に反映されるかどうかはまだわかりませんが、解析や分析はプログラムの最も得意とすることです。
仕事でできれば、とてもやりがいがありそうなので楽しみですね。
手探りになりそうなので、ノウハウや知見をお持ちの方はコメントしていただけると、泣いて喜びます!!
そのときはよしなに。
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